6年春合宿(4月5日~6日)

「手賀の丘少年自然の家」での一泊二日
【6年生春合宿一日目】

桜が満開の見ごろの中、一年ぶりに手賀の丘少年自然の家に。
今年のテーマは
1.全力で闘う
2.自分自身で物事を考え、責任を持つ
3.相手の考えや気持ちを理解する
4.仲間を大切にする

今回の合宿は5期生の卒業生西川圭汰君も協力してくれた。

昨年は何度もコーチに大きな声を出されてしまった子供たち。
今年はこのテーマの意味が少しでも伝わり、
また昨年の反省を生かしてくれることをコーチ全員が願っていた。

最近心配の朝の挨拶も一人の選手が前に出てくれた。
思い返せば昨年の入所オリエンテーションですべての団体の中から
手を上げてくれたのも彼だった。些細なことだが、
みんなの前で一歩踏み出すことは 勇気のいることだ、
みんなが彼のように一歩踏み出せるようになってほしい。

まずは今年もオリエンテーションから始まる。
今回がはじめての合宿の選手に手を上げるよう事前に打ち合わせ、
チームの代表として、毛布のたたみ方 を他団体の前で行う。

今回の合宿は3つの班に分かれて行動する。
部屋も、2日間ほとんどが4人または5人の班での行動となる。

最初の企画はグランドでソフトボール。 選手全員を2チームに分ける。
キャッチボールすらできない子供たち。
チーム分けをしていざプレイボール!
全員がピッチャーとキャッチャーを交代で行うが、
どのピッチャーの投球もストライクゾーンに入らない・・・
キャッチャーも捕球できず振り逃げ・・・
普段とは違う球技に最後まで慣れない子供たち。

昼食。
施設の食事はバイキング形式。昨年は食べたいものだけを取り、
食べないものは取らなかった。
今年も改善の子供も見られましたが、ほぼ相変わらず。
もっと野菜をたべよう!

午後からは飯ごう炊さん。メニューはカレーライス
話を聞けば、林間学校でも用意された薪を組み、
火は先生がつけていたらしい。
今日は薪割りも、包丁も、米とぎも自分たちで行う。
まずは全員に一通りの工程を説明する。
薪割りのデモンストレーションに「無理だよー」の声も
班の中で役割分担、【薪割り火起こし担当】、【包丁担当】、
【米とぎ担当】を それぞれに分担

作業開始
薪割り担当は6名。
最初は大きな刃物を目の前に恐る恐る始める。
しかし、さすがは子供たち!要領をつかむのも早く、
割り箸サイズのまきを次々と準備する。
そして早い班は早々に点火!予想外にも一発で
しっかりと薪に火をつける。あとに続くほかの班も確実に火をつける。
しかし、火がついたのに飯ごうがなかなか来ない。
空のかまどで火がごうごうと燃えている。
これでは薪の無駄遣い。
飯ごうを迎えにいき、しっかりと泥が塗られた飯ごうを火にかける。

この時点で各班、最低一人は手の開いた人がいることになる。
飽きて遊び始めるか・・の心配するも、
しっかりとかまどの近くで交代で火の番をしている。

その間に包丁担当の5人は着々と準備。帯同の保護者さんに
ご協力をいただき、こちらも驚くほど真剣に野菜を切っている。
切り終わった子供もみんなかまどの近くで火の番をしている。
予想以上にみんなしっかりやっている。
これではこのあと表彰する班えらびに困ってしまう。

すべての班がほぼ同時に完成。
試食用の一皿をに提出し、全員で「いただきます!」

気になるカレーの出来具合は・・・
すべての班がちゃんとした白いご飯、しっかりと火が通った野菜!
おいしい!!
審査するのもわずかな違いこの出来上がりにはコーチ、
保護者さんもびっくり!
良い方向で期待を裏切ってくれた。
ご飯が足りなくなり、コーチ用のごはんも子供たちに提供。
コーチは予備に用意していたインスタントの白いご飯でカレーを食べる。
予備のご飯がなかったら大変なことになっていた・・・・

ごちそうさまのあとは各班の中で分担してお片づけ。
ここでついに子供たちの集中力も切れた。
お決まりの鬼ごっこが始まる・・・
コーチたちが食べ終わりついて片付けの指示を付きっきりで行う。

そして、表彰式。
おいしかった賞の班、チームワーク賞の班にお菓子をプレゼント
さらに西川コーチによる個人賞で一名表彰

最後に集中力が切れてしまったが、班の中での役割に責任持ち、
班内で相談をし、その結果。予想以上においしいご飯ができた。
みんなよくがんばった!
帯同の保護者様、ご協力ありがとうございました!

館内にもどりミーティングの前に選手たちは入浴を済ます。
その間にコーチたちは打ち合わせを行う。

ミーティング
昨年はDVDの途中で寝てしまう選手もいた。
ここにも成長が見られるかと期待をしてミーティングに望む

第一部は世界のトッププレイヤーのプレイを見る。
そして班ごとに感想、どんな動きをしていたかを発表。
ただ、「すげー」だけで終わらないで、どんな練習をするか、
どう練習に取り組むかをよく考えるきっかけになってほしい。

第二部は本田圭佑選手のDVD
【http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0701/】
大人が見ても非常に深い内容。
子供たちは全員真剣なまなざしで見ていた。
『未来は誰にも分からない中でどれだけ自分を信じてあげられるか』
『自分に打ち克つことができ人間は本当に強い人間。』
『ピンチをチャンスと捉えられる柔軟な思考を持つ。』
本田選手のように強い意志を持って成長していってほしい。

昨年のミーティングからは想像もできない集中力。
一年でこうも変わるのかとつくづく成長を実感。

ミーティングのあとは自由時間。
その間にコーチはお風呂へ。
お風呂から出て、子供たちに「食堂でお菓子食べよう」と
誘うもあっさりフラれてしまった。
コーチたちだけで食堂にてミーティングを行う
23時に戻って見ると、どの部屋も物音ひとつしない。
なんと昨年は25時まで起きていた子供たちの大半が寝ていた。
明日のことを考え、しっかりと寝ることも必要と判断したのだろう。

しっかり反省し、行動に移すことができるようになってきた。
昨年の彼らからは想像も付かないぐらいの成長を見ることができた。
この一年また彼らの成長がとても楽しみだ。

役員をはじめ、保護者の皆様。
準備から当日までご尽力いただきありがとうございました。
皆様のお力のおかげで怪我もなく、無事終わることができました。

また、私自身も不慣れな企画でご迷惑をお掛けし、
申し訳ありませんでした。
今年度も一年よろしくお願いいたします。
(加藤)

【6年生春合宿二日目】

今朝の目覚めは肌寒い中での起床となった。
外の様子は、霧雨が降っており気温も10度を切っていた。
窓を開けるとスーッと冷たい空気が入ってくる。
本日午前中のスケジュールは釣り実習となっていたが、
選手達の体調管理を最優先に考え苦渋の決断により、
別メニューへの変更となった。
昨日、夜のミーティング時に伝えてあった通り、
各部屋のリーダーが早朝集合時刻どおりにコーチ部屋に集合した。
そこで本日の日程を伝えた。
起床時刻から約1時間後、清掃に入った。
清掃は分担制となっており、自主性が求められた。
コーチ達の目も鋭く光っていたが、もくもくと掃除する姿を見て少し一安心。

清掃の後、朝食の時刻となった。
バイキングの為、好きなものを並べる子が多く、
バランスよく取り分けた子は少数であった。(もう少し野菜を食べよう!)
朝食も終わり、緊張の部屋チェックの時間となった。
各部屋のリーダー、宿舎の職員、コーチが立ち会いのもと
各部屋ごとにチェックが始まる。
事前にたたみ方等についての説明はあったが、その通りやるとなると、
なかなか難しい。それぞれが何とかクリアし合格をもらった。

体育館へ移動しトレーニング開始。体育館の床は滑りやすく、
つまづきやすい為ウォーミングアップに30分程時間をかけ、クワトロゲームへ。
各選手に番号をふり、4対4のゲーム方式で試合を行った。
ランダムに組み合わせることによって、いろいろなカラーのチームができるのが特徴。
また、自分で点数管理をしなければならない為、自主性が図られる。
皆意気揚々とゲームを楽しんでいた。
ゲーム終了後は、個人別の結果発表と1位から6位まで
コーチ達が用意したお菓子等の景品授与式が行われた。(参加賞含む)
景品を手に並んでもらい、写真撮影したが皆お疲れモード?
(あまり笑みがこぼれない。)

昼食後、天候も快復し、午後は予定通りウォークラリーへ。
コースは2種類用意されており、順コースと逆コースからなる。
チームは、A.B.C.Dの4チームに分かれ、
それぞれにコーチがつき、時間差でスタートした。
コースの経路ヒント図について、コーチにいろいろと話しかけてくるが、
決して答えませんでした。その都度、
「自分で判断して下さい、見守るだけの存在です。」と伝えた。
各チーム、道を間違えたことでしょう。しかし、間違えに気付いた時、
わかるところまで戻らないと正解には辿り着けないので、
いわば忍耐力をつけるという面においては、選手達を成長させる時間が
流れたと感じています。ウォークラリーも全員が無事、完歩、完走?しました。
選手と一緒に追いつけ、追い越せで走られたコーチの皆さま方、
本当にお疲れ様でした。
ウォークラリーの後、ボールトレーニングを企画していましたが、
残念ながら合宿に参加できない選手もいたことから、
選手達の話し合いにより、次の機会に持ち越しとなりました。
チェックアウトの時刻となり、選手全員で宿舎の方に
お世話になった御礼の挨拶をしました。
大きな、はっきりとした声が宿舎に響き渡りました。
迎えに来てくださった保護者の方の車に乗り市役所までの車中は、
各自思い出を振り返った事だと思います。
市役所にて最後の挨拶を終え、2日間の合宿は幕を閉じたとともに
新6年生として新たな1年のスタートをきった。

この度の春合宿では、選手達の自主性や協調性を養うことができ、
個人、チームともに大きく成長できたのではないかと感じています。
また、各実習に取り組む姿勢、随所で集中力が途切れることなく
行動する姿が多く見てとれました。

選手達へ
これから、練習、試合、夏合宿と、まだまだ自分を高める
機会はたくさんありますので、
「信じる力」を胸に自分に打ち克ち一歩一歩前進していきましょう。

保護者の方へ
保護者の皆様方、合宿におかれましては、各面でサポートに
ご尽力いただきまして有り難うございました。
新6年生として、有終の美を飾れるようこれから1年間、
私自身も子ども達とともに頑張って行きたいと思っておりますので
宜しくお願い致します。2日間ありがとうございました。
(前田)

この二日間の合宿を通し、昨年では考えられないほどの
成長が感じられました。
選手たちは自分から考え行動し、積極的に物事に係わろうとする
意識が感じられました。
やったことが無いであろう野球(ソフトボール)では、
自分たちから守備位置を工夫し、飯盒炊爨での薪割りでは、
投げ出さす、火が起こせる細さまで割る根気のいる作業など、
集中し大人顔負けのカレーを作って見せました。
約5kmのウォークラリーでも記号しかないヒントを頼りに
チャレンジし、投げ出さずにゴールすることが出来ました。
(最後でコースを外れたチームもあったようですが。。。)
夜のミーティングで見た本田選手のDVDでとても印象に
残った言葉がありました。
ある小学生が本田選手に質問しました。
「サッカーが上手くいかないので、嫌になってしまう、
どうしたら。。。?」
すると本田選手は
「基本的には上手くいかない事のが多いよ。僕も」
「でも、上手くいくよろこびを知っているから続けるよ」
フォルテ選手もみんなも一緒によろこぶ仲間を大切に続けていこう!
二日間、サポートいただきました役員をはじめ保護者の皆様、
ご協力、ありがとうございました。
また、天候・選手たちの健康を考え、釣りを中止させていただきました。
ご準備いただいておりました保護者様、ありがとうございました。
合宿を計画するにあたり、企画し何度も練り直していただきました
コーチの方々、本当にお疲れ様でした。
(谷津)

春合宿、ご協力有り難う御座いました。
昨春と比較すると各選手とも粘り強さと集中力等で
特に成長が見られました。
また、自己主張や協調性も多く観られ頼もしさも感じる事が出来ました。
お子様たちは確実に成長しています。
我々も選手と行動する事で成長させて頂いております。
合宿ご協力を感謝すると共に、今期1年間宜しくお願い致します。
(吉原)